イエローダイヤ・マン《標榜編》〔220〕悪いけど君、先発からリリーフに替わってもらえない?っていわれて、即、分かりました!といえる人間は中々いないだろう。そういった意味で前田投手の器用さに改めて感じ入る。これは前田投手が先発としてダメなんだというマイナスイメージにニッポン人は捉えがちだが俺は今さっきまでそう捉えていた自分が早計だったと思い返す。先発でいるということはタフでないと務まらない。少なくとも百球を投げることが出来るという視野。しかしそれよりも前田投手のリズミカルな投げ方が中継ぎに向いていたのだ・・・というセオリーをロバーツ監督がしっかり見据えていたことの方がはるかに素晴らしくて、何か途方もない思い違いを俺自身がしていたようにも感じるのだ。エースが先発を指していて、その先発が試合のすべてを握るみたいな?そういう妄想をひとまず剥がして、前田投手をまな板の上に上げてきたロバーツ監督の目利きの確かさ。そして二軍に行かせるのではなく前田を登用しながらの今回の裁量に俺は企業でもこういったやり方は習えるかもしれない・・・と感心している。ロバーツ監督は監督経験は他のチームの監督よりも浅いものの、人を見る目に於いて、名門ドジャーズを率いるにはふさわしかったことを証明したのだった。・ゆ・愉快にさせる人物になれ!!