俺は自分の給料明細書を妻に見せた事は無い。ボーナスのときにも同位で、退職金を頂いたときも俺は明細というものを見せたことはない。俺はあいつを猫同然にみていたのかもしれず、今の若者達に反面教師になって教えたいのはそういう風情であってはいけないということだ。何も明細を知らないということで、あいつがどこまで破天荒にお金を使い捲くったか!!過呼吸になってきそうだ。薄給なら薄給なりにそれを二人でじっくり観て、経済家族会議を開き、月一回は懇談し会う夫婦でなければ埒も開かない。俺は何も知らせず、結局全部パーにした。ゴルフのパーならいいが、俺は全財産を失ったのだ。なぜ、言いたくなかったのかなあって、あの頃を振り返る。俺は自分の貯めたお金が夫婦共有になることを拒んだし、その表れだったと分析する。昨日出会って拾ったような猫が半分を所有になるなど正気の沙汰じゃない!!と猛攻したが今になって後悔しているのだ。給料明細は夫婦のエンジェルペーパー、丁重にデルスカイしてくれ。