サファイア・マン《面白い男編》〔138〕会ったばかりなのにこれほど打ち解けて話せるのも年が近いこと・・・そしてお互いの子供の年齢が近いこともあって、彼女の長い髪がセンセーショナルでキャロルの心が一時騒然となるのです。私・・・今の結婚を自分から破棄しようと思っているんです。ええ?なんで、なんでそういうことに?だから、もう限界まできているっていう感じなんです。限界って?きっと分かってくださると思うからこそこうして言ってるんですが、ちっとも愛情を感じないんです。誕生日も結婚記念日も何もなくて、結婚した一年目だけは覚えててくれたけどその時も何もなし・・・でも、でも離婚までしなくとも・・・とキャロルが言おうとしたらば、彼女は話の腰を折るのです。このことはもう決めたんです!!ちょっと速いなあ・・・この手の女性は苦手だなあってそう思いはするものの、彼女の美しさに魅入ってしまうのです。このカウチを手に入れた時はどうでしたか?ええ?これを購入されたとき、お金のことを考えましたか?ああ、それを買うときね~多分考えてなかった・・・。ほらあ、そういうものですよ、人が人生に目覚めるときって、家具を奮発して買うときにとても似てる・・・。私このマンションとても気に入った~前から羨ましいなって思いながら通っていてたんです。そうなんだ?もっと話してもいいですか?ええ、構わないけど・・・。