サファイア・マン《面白い男編》〔132〕音楽ではドレミファソラシの七と半音が四で十一。文字ニッポンゴひらがなでは?あ行からら行まで八行。や行にはや、ゆ、よ、しかなく、あと、わ、を、んが加わります。浮上してきたのは両者の酷似論で、半音部位を、や、ゆ、よ、をとすれば、両者は拮抗し同位になるのです。あ行の中に、ドグループが入り、か行のグループにレグループを閉じ込めれば、完全一致する。もともとこの両者には深い因果関係があって、それを極めるのが完結だということに気が付くのです。そしてラ行がひとつだけ突出していることに眼を向ける。これがドレミファソラシの七に付随してきたものだとすれば音楽が文学を超えられない理由になるのでは?と目星を付けるのです。ドから始まってドに行き着く音楽に対して、文学はあ行から始まって、あ行に還らずら行に辿り着くのです。ラ、リ、ル、レ、ロ。この五文字に着目しましょう。そしてドからドに帰還する音楽には見られない冒険を試みるのです。誰もが、あ行の中の、他のい、う、え、おが包括とは思いたくないでしょう。しかし鍛錬と時間を積み重ねてきたキャロルの発見に証明があることはご存知ですね?言ったことをうやむやにするのではなくそれに充当する鞭撻があるのです。