イエローダイヤ・マン《標榜編》〔160〕久し振りにチャップマンの雄姿を見て俺の心がハイになる。ここまでのスピードと研ぎ澄まされた球威に五年契約の信憑性とその計画も見えてくる。勝ちにいく姿勢をまず整えた・・・そのことで、ヤンキースは言葉を使わず説明に達したといえる。俺は大谷のことを鑑みる。あれほどの球速とバランス配備を持つ大谷の個性が本当に開花するのは大リーグでの活躍の仕方が、やはり違うかもしれない・・・とアイデアが飛び交うことを認める。二刀流でいくべきだ!と俺も最初は思っていた。しかしそこでの怪我を思うときに、本来持っている投手としての才能を最大限生かすことを最優先にすべきでは?と。アメリカンリーグはニッポンのパリーグと同じ枠組みで、打席に立つこともほとんどなくチェンがあれだけ打席を重ねてヒットがなくてもいい状況にいたというのが、アメリカンリーグのチームに最初いたからだ。ナショナル系のマーリンズに来て打席での仕事も多くなって、ヒットがないことをいろいろ言われてこうなったがアメリカンリーグでは投手に打力を求めてはいないのだ。投手の本分をしっかり出して貢献することが要になるし、昨日チャップマンの投球を見て大谷効果の別の見方が俺に浮上してきた。彼を本来の力で勝負させることが監督の正しい愛ではないか?と。