イエローダイヤ・マン《標榜編》〔146〕俺達がどんなに頑張っても明るい未来なんか来ないんだ!と言い続けるよりももっと確かなルートはあって、ニッポン人のそろばんだ。なんでこうして素晴らしい計器があるのにそれを実際使わないんだ?もっと世界に広めるべきで、確かにそろばんだけでは地球規模にはならないがそれが契機になって景気に作用することを俺は子供の頃悟った。出来る人間と出来ない人間を振り分ける計器だということを知ったのだ。そろばんを出来る者が天下を取る訳でない。しかしそこで培った魔法の人材力が俺の脳をプリマにする。主役でバレエを踊る音楽になるのだ。誰もが喝采はないがそれは主に高額所得者で、今を厳密に生きる者達にとっては寿命を踏まえた案にもなろう。なぜなら俺はこう考えている。少子化を選んだ形重視の世の中に必要なものが全部出揃ったからだ。ここで無理な理想案は俺の眼識の前で総崩れになるし、それ程清貧路線は明るいのだ。どこでもドアで、インターネットが世界の良識を握り、流行の行方さえも選別するようなったが経済だけは違う。下流から上流へいくわけがない。その中で遡上する鮭のように俺は自分を見立てるのだ。