イエローダイヤ・マン《標榜編》〔145〕何もかもモデルを作って支給額を決めていくのではなく支給額は今よりもっと減る。六十代で年額が二百万円ほどだ。すると積み立てる方法もいろいろ出てきて面白い。六十代で、年額百五十マンでいいならそのプランを選ぶといい。俺は最初掛け年数は十五年がリミットといった。その関係上、スタンスが強固にあったということで、自分が汗水垂らして年金すら受け取れないという事態を回避することが第一義。そこをまだ、数字に疎い者は気が付けていなくて、必死に働けば貰えるだろう・・・との立脚が甘い。俺はそのことに気が付いたのは母が専業主婦だったからだ。何も母は憂えることはなく、せっせとヘソクリを貯めていったが、一般的にそれは恵まれた方だと思う。なぜなら主婦は家事も仕事も育児もこなしてやっと当たり前という世の中でそれが厳しい現実だ。主婦だって倒れてしまう・・・。大事なことは倒れないことだ。そして最低限の尊厳を確保して老後を生き抜く。最低限のラインを俺は年収二百万円とそうバーを作る。これ以上は求めない。充分生活出来る。俺は掛け年数十五年でこのモデルを六種類作って、各人がセレクトし納めるシステムを捻り出した。