イエローダイヤ・マン《標榜編》〔137〕侍ジャパンの幕切れがかなりショックで俺は昨日ほとんどいい気分にはなれなかった。夜が明けて今日になってもまだしこりは続く。ここまで浸透してくる国を背負う・・・とか国に酔いしれる気持ち、将来を案じる気持ち?そして勝ち抜いて一位になりたかった気概・・・そこがわかるけれど自分が体現していて不可解だった。小久保監督はすっかり肩透かしにあったとそう思う。考えてみると投手がいかに試合を作るかに照準は当てられて、心配材料はそこだったはず・・・。しかし蓋を開ければ投手の踏ん張りや好投はこの上なく、巨人軍前監督の原氏の心中を慮ると俺はくやしくてしょうがない。しかもアメリカは貧打だった。何しろニッポンの菅野や千賀の類を見ない球筋の確かさ、アメリカが威力でくるならニッポンの勝負球は・・・。どんなに投手が良くても打者たちの二塁打三塁打、ヒット、こういった繋がりこそは今後の課題になる。ホームベースを踏んできたイエリッチやクロフォードも走・攻・守の選手で彼らにホームベースを踏まれたことに俺はどこかで安堵する。好青年の彼らにホームベースを踏まれたことで俺は善しとしたい。そして筒香幻のタイムリーだ。これを機に何倍も成長する筒香の今後が俺の目にあらたかだ。