ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔182〕本屋でもすぐにみんなと打ち解けてその中でも家まで遊びにいった彼女が一番気の合う仲間でした。彼女は普通のお嬢様でしかもご両親も質素でした。家の中で本屋についてを語ったり、少し先輩の彼女がいろいろなアドバイスを送ってきます。一年を家出やアルバイトで過ごしたキャロルにはない正常路線を見てキャロルは羨ましくなるのです。親孝行の彼女こそ家族孝行だとそう思うのです。きちんとした家は常に長女が優れていて彼女はそれを見て過ごした。模範通りにいかないとすぐさま修正はみずから入るし、そこが今で言う家族主義の根本にあるのかな・・・ってふと思い心配にもなる。自分が短歌をしたためたり音楽愛好家なことは言いません。自分で伏せたのはやはり自称になってはいけないな!っていう思いがあったからで、自称作家や作曲家は欄外だ!との気持ちは健全にもあって、夢を語るときでも躊躇しながらまさお君の支えになれればいいな!ぐらいでした。クミちゃんはフシギな面持ちでなぜ成人式がハネムーンなの?をしつこく訊いてくる。いやそこはきちんと説明しなければ・・・と本音を語ります。泣く泣く両親が許してくれたこと。クミちゃんにとってこの選択はどう映ったのでしょう。彼女は天真爛漫でした。