エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔17〕生命保険も岐路を通り越して今正に役立つ保険へと変身を遂げようとしていました。いい出会いで最高のカップルと思われた二人には中々子供が恵まれないのに・・・どういうわけか望まない処に子供が授かるというケース。甚大な問題だとスルーをせず、見守る里子で、貧乏な夫婦、子供がもう満杯状態な家に限って、子宝に恵まれていることを特別霊感の強い里子は見逃さなかったのです。貧しい家で生まれた子供はえてして劣悪の環境に置かれるケースも否めず、中ぐらい路線があくまでもニッポンを闊歩していたのです。中ぐらいに出世すればいい、中ぐらいの人と出会い、中ぐらいの結婚式をやり、中ぐらいと思しき場所に新婚旅行にいく・・・ええ?と思いません?あの三匹のくま路線です。熱いのは嫌、でもぬるくなってたらなお嫌・・・。このワガママ過ぎる少女の心をみんなが持って応用しているとでもいうのでしょうか。中ぐらいなら知っていても手を挙げなくてもいいだろう。頭のいい連中が時代を牽引してくれる・・中ぐらいならいじめにも加担せずに済むだろう、、何もかも見なかったといえる。中ぐらいだから気が付くのも、着手するのも一番でなくてもいい、看過することが善になる?・・・里子は強い警鐘を促さなければいけない場面を迎えていたのです。