サファイア・マン《面白い男編》〔120〕私には奇妙な性癖があって、中々取れないでいたのです。前夫が大飯食らいだった為ご飯やおかずを多く食卓に置いてしまうという・・・。どうしても世の規定量が取得できず彼の思うところの分量食卓を維持できないでいたのです。彼はイミシンにいってきます。こんなに要らないし、第一腹一杯で食えない。なんでこんなに作るんだ?キャロルはしゅんとなり俯きかけますがそれでも果敢に言い返します。あなただけの家庭じゃない!余ってもいいのよ、残りは私や子供達が食べるから・・・。それでも彼は不機嫌な表情でキャロルの生き方にも及んできます。浪費の癖があるのではないのか、そもそも食えないくらいに食卓を飾るのが頂けない。しかし彼の心がこうして見えるキャロルが反発したのは当然で、なんでそんなことあなたが言えるの?そんな文句言うよりも、ちゃんと会社に・。・と言いかけてキャロルはハっとする。こんなことやってても埒は開かない。もっと風をみずから吹かさないと・・・。同時に彼は自分を試しているんだなあってすぐさま機が付く。元々、上げ膳据え膳で夫を殿様に見立てあれこれ気を使って来た結果だったしそこと向き合い、風をみずから吹かせる方法を探せずに立ち止まったのです。今なら小池知事がすべてを体現してくれる。しかし当時そういった人材はニッポンにいなかったのです。