イエローダイヤ・マン《標榜編》〔63〕俺がハワイに両親が旅行でいない間に実家で見たものは大きかった。なんと全部屋にカギがかけられていて、母の用心深さも同時感動だったのだが、倉庫にはいつでも入れて俺は車庫の横に設置の倉庫でびっくりするものにお目に掛かる。大事なものを全部そこに管理してあるのだ。卒業写真やゲーム関係、そして使用してきた俺達の学校鞄、体操服。どれも確かに大事ではあるだろうが昨日だったか情報番組で棄てられないお品についての談義があっていて、そのせきららボイスに俺は参った。ほとんど棄てるを前提で視聴者が話していたことだ。俺は古い人間でふるいにかけられなければならない人材自分を改めて思い知った。俺は棄てられな方の人材だ。母は習字の一枚とて棄ててはいなかった。小学校時代よく担任が一年間描いた絵を纏めて次の学年にいくときにくれたがそれらも保管だった。母は想い出を大事にする方でそれは間違いなく次への伝達に使われることを想像してのこと、途端に怖くなった。結婚相手がそういう俺の半生を是非とも大事にしたい!!とは思わない公算が高い。しかしその現状を母は知っていてそれでも棄てないのだ。俺達は旧人類なのかもしれない。