イエローダイヤ・マン《標榜編》〔39〕コマツダブリューを母が言ってくる。これは見応えあるわよ~って。俺が午前中時間が空いていることも母は範疇にあって、何も今の流行だけを追うんじゃないわよ!?って痛いとこを突いて来る。この小松ダブリューとは小松方正さんと小松政夫さんのことで平幹二朗の長兵衛シリーズに出演しているのだ。この二人の男優がなぜそんなに大事なのか?母がいうのは悪の本質が違ってきたというのだ。昔の悪役はすぐにもわかる風情を演じれば良かったけど、今は違う、見て御覧なさいな、小松政雄みたいにヤサ男では世の中渡れない。俺には全く意味がわからなかったが、母は古いものからふるいに掛けることの重要性を言ったのだ。俺は今の若者言葉ばかりを掘り起こしていたのでは?その自分の姿勢を問い質した母。母は本心に何かを隠していて、それを俺自身がみずから気が付くように仕向けたのではないのか・・・今週のイチオシを俺は芸人の言葉から引き抜く動作を暫し止めて、母が指摘したこのふたりについてを調べることが先決だと思い直したのだった。同じ番組でコマツが競う。ここに真価も宿るのだろう。