イエローダイヤ・マン《標榜編》〔17〕母から連絡があって、さんまさんはとりあえず使用しないが無難よ?って。俺の仕事に芸能人が関連することをいち早く察知して母親が取り付けてきた議案は母の住む地方の話だ。そこでは正月開けのさんまの映像が出ていて地方局はこういう以前の放映されたモノで時間を稼ぐという商法。さんま御殿だろう。随分前のモノを放映はいい加減止めた方がいいかもな・・と咄嗟に思う。なぜならさんまはデンツーと何回も叫ぶという。この叫び方は異常でとても見ていられない、あんな事件があったばかり。どうにかして欲しいと、視聴者として思ったとメールにあるのだ。確かにデンツーは素晴らしい会社だ。しかし番組中にも何回も絶叫したものを使用などあってはならない。被害者の親御さんの気持ちを何よりも考えないといけないが、そういうのが地方局にはあって痴呆局と呼ばれないようこれからは細心配慮が要る。母はまだ五十二歳になったばかり、まだまだ四十代にしか見えない。その風貌をしたためるのは止めておこう。父は斉藤さんを老け込ませた感じのどこにでもいる父親だ。退職時、色々な機構から引きはあったが忙しかったせいか父は現職のときには出来なかったことに精を出すんだ!!と張り切っていた。しかしそこに付け込み、手懐けて、父を上手く厨房男子にしたのが母親だった。俺も父もは母の言うことには逆らわない。