ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔151〕キャロルはお父様と雑談したいがためにわざと横を陣取ります。この場所にいると命が洗濯されるそういった観のあるお父様で、キャロルは指南を受けます。この中央上から少し左の箇所に目掛けてバネを打つんだ・・・キャロルも手打ちはしていましたが中央真上だと思っていた。そこがまずマチガイ?ああ、人生にはなんでも控えめというジンクスあってね・・・もうちょっと手前でも構わんねえ。キャロルはお父様の打法を打っているうちにも人生継続の方法を発見します。力の断続法則です。一定の位置への球運びを維持するには大きな力は要らない。むしろ球をその基点へ到達させうる継続技術です。一瞬のアドバイスのように思えますがこれはキャロルの今の継続行為に大きな威力を持って加担していることに震撼します。そしてまさお君のお父様は自分の発案をキャロに持ちかけて来るのです。まさおを修業に出そうと思っとるんや・・・小倉にな、わしの同僚みたいなバンドマンの友達おって勉強するいい機会だとそう思った・・・バンドマンをよこしてくれんか?っていう要請受けてな・・・容子ちゃんも一緒にいくか?ピアノの空きはないが、スーパーの仕事なら親戚が探してくれるそうなんだ・・・。