今日はまだ、月曜日の分を先に消化する俺の凱旋ことオレガイだ。蕗の出回るこの季節、俺は近い場所にそれが生息してあっていつでも出掛けて取ってきて食卓に上げたい気持ちがありながら、安全志向に陥って、それともうひとつ、面倒臭いのも加勢して、中々腰が上がらない。市場で売ってあるのを見ると買う気持ちにならない程、高く感じるし、かといってそれが生息する場所に長靴を履いて取りに行く気持ちにも中々なれない。俺の大嫌いな蛇の種類、マムシがいると近所の人々に言われたからだった。まだ、一度も観たことがないのに、俺はヘビが大の苦手なことも起因して遭遇自体を恐れる。長靴を履いているとはいえ、手に食いついてこないとは誰にも言い切れない。しかし、キャロルはこれみよがしにこう持ち掛ける。早く蕗を食べたい気持ちになってるけど少将高いけど、自分で買おうかな~俺はそのとき待て!と叫ぶ。俺が取りにいく、買うな!と。人間は本当に不思議な生き物だとつくずく思う。あいつは俺を試しているのだ。勇気ある男だと若い時分には確かに思われたかったが、今そういう境地にないのは言えてる。デルスカイしておこう。生涯天敵である。