ルビー・ウーマン《復習の館おさらい編》〔146〕主婦が外交力を駆使するのはオツカイのみ?キャロルは俄然面白い画策を自身に手なずけます。タヤはなぜ?こういう外交力をキャロルに身に付けさせようとしたか?ですよね。人との絆を嫌がり外に出るのを億劫がる母とはマギャクで、タヤは八十五歳まで達者でいたことを思うと充分自分で行けたはず。なんでお使いだったのでしょう。しかも決って鶏肉だったのです。骨付きだったり切り身だったり。何グラムも時々変わっていました。店主から誉められるキャロル。いつも遠いところから感心だね~和田さんの家のお嬢ちゃんだよね~って。頭も良くてお手伝い精神闊達。しかも礼儀の礼を重んじハキハキしている。キャロルはこの材料でタヤが何を作っていたんだろう・・・と今になってアレコレ考えるんですね。今にして遅かったかもしれませんが、当時はおかずを作って二階に持ってきても全部拒まれるタヤを思い遣っての行動。しかも自分も得があるとの算段でいました。タヤはお駄賃もくれません。母に厳しく言われることを見越していたのです。長い道のりは今みたいに舗装されていませんから転んだり、道路の粉塵に眼の前が見えなくなることも・・・。しかし自分は相当に厳しい人生を歩むのでは?という暗示はこの頃からあって、それは母の家族に対してのシカトにあったのです。