女性が輝くときのひとつに内助の功があってそれに匹敵する男の言い方がなかった。これは欠陥で語彙システムを組み直す機会に迫られる。男も女性をバックアップするときは数多くて、最近よく見かけるのはダッコバンドをして器用に赤ちゃんの世話をしている男性で、ほおおお!とキャロルは声を出しそうになるのだ。キャロルが子育て中、三十代の頃びっくりしたのはそのアメリカ人、小さな椅子を背中に括りつけて、子供をオンブしていた、ええ?って思った。これは本人作成の工作物なのか?それとも市販品なのか?って。アメリカの突発的想像力にドギモも抜かれたし、その椅子は親とは背中合わせになっていた。確かにおんぶといえば一緒の方向を見ているのが通常だが、この日からキャロルは異端の持つ魔力についてを考え初めていたの。なぜならみんなと一緒を重んじてノラリクラリしていては到底この突出したアメリカを押さえることなど出来ないことを用具をもって眼に焼き付けたからだ。アメリカンドリームを達成した大リーグのメンバーたちが活躍するたびにあの時のキャロルに戻る。ハセスの法則・・・母になり家事育児を達成するだけでは慢心しない女性のみが世界のトップマドンナになれるのだ。乃助〔ないじょ〕の功でケサボイしておこう~