サファイア・マン《面白い男編》〔78〕今自分にも、人の名前がすぐに浮かんでは来ないとか、なおしたものの所在がまるっきし分からないといった人々はキャロル療法を聴くとまず毎日衰えず済みます。キャロルは今日、マリナーズで引っ込められたシーガー選手が最後勝ったことが決った瞬間出てきてまずほっとします。シーガーのいないマリナーズは考えられず、お休みは今日だけ?と自分に納得を入れます。そしてまだ、二本しか出ていないホームランスターのクルーズを労います。明日はきっと打ってね?って。全力を出し切っているマリナーズのメンメンでひとりだけ心配な選手はフェルナンデス投手。今日は数字だけ見ると、実は、サバシア投手が上だったんです。確かに被安打はサバシアより少なくホームランは打たれてない。しかしストレートは全く威力はなく上原投手よりも遅い。そしてフォアボール六個。こんなのありえません。しかし防御率は堅調で一勝を得たのはさすが。このストレート絶不調から早く立ち直って欲しいなあって。まだショッパナですから憂慮までしていませんが彼がかなりスリムになり過ぎて怖かったんです。もっとフェルナンデスは肉を付けてかつての豪腕を振るって欲しい。キャロルは明日どっちも応援します。こうやって選手の名前を覚えるテクがキャロルを老境の淵から掬い上げているのです。