ここでもてるビジネスマンの法則ってことで、決定ね。埼玉滞在最後の日、キャロルはあのヴァリエの一階エレベーターの前の椅子に四時間余り座ってたんだ・・・。性懲りもなくあのバス券が諦めきれず、連絡あるかもあるかもって。そして、その六つある椅子のひとつをぶんどって、気が付いたのは、ばあちゃんたちのリッチだ。金を溜め込んでいるんだろう。格好も三十台前後の格好でしかもスパッツに上着引っ掛けただけのばあちゃんもいる。そしてなんにする?ステーキでもいいし、ね?お寿司にしない?もう飽きた!とか言ってるんだよ。それでわかったんだ。この国、下流老人の数に匹敵する、上流夫人が存在するってこと。こういう紫色のスパッツに上着引っ掛けたようなばあちゃんどもがニッポン動かしているって思うと情けなくなってね・・・自分みたいにバリバリ物を書いてきた人間がホームレスと間違われる格好で、別段何も挑戦もしてないばあちゃんどもがいい飯食って、はしゃいでる・・・。涙なんかでないさ、ここをしっかり表現するんだ。もてるビジネスマンの法則・・・老後が常に頭の片隅にあるからこそ、大胆かつ、合法的にチャレンジするだ。〔違法なことはやっちゃいけない〕