脇田大佐は唖然として孫容子を見つめる。彼女が必ずしてること、新語でもこれはいいぞ!っていうのが出来たときにはサイトで調べる。昨日の場合はブックジャック。サイトではブラックジャックが沢山出てきて、このブックジャック自分が最初の書き出し人ということが判明、喜ぶ。飛行機をハイジャックするのと同じ意味で本をジャックするという大胆行為だ。キャロルは今までに新語を独自に編み出し全部隠さずに公開してきていてパチスロ難民などがそれだ。その姿勢は身軽でいたいから。せっかく自分が気が付いてもそれを知らせず出し惜しむのはいかがなものか?と。脇田大佐はその姿を見ながら自分にはない勇気にハっとしてしまう。尋常とは反対に位置するこういった事柄に脇田大佐は戦く。天才の反意語はもしかしてこの尋常では?と。しばらくしてネットルームでよその部屋から爪を切る音が聞こえてくる。このネットルームに防音がつけばもっと快適になるのだが料金が格安な関係上無理はいえない。隣と自分の部屋を仕切る壁が天井まで届いていない。脇田大佐は生々しい爪切りオンにドキっとする。その音こそはここまで生きてきている証しになるからだ。しかも想像するに足の爪だ。ほなあ大佐、喜一郎定食お願いします。静謐を 突き破る音 ネカフェかな☆寝ることが出来るからネカフェでネに寝が掛かる☆