ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔123〕無頓着なキャロルは自分が喫茶店を出た間に父がキャロルを辞めさせる為入店したことを後から知ることになる。ママは、こんなに可愛がっていたのに、貴女のお父様と話したけど私とは合わないってまず思ったって感想を述べてくる。キャロルは切なくなるのと同時にもうママさんに雇ってもらうことは難しいのでは?と憶測を入れます。父の言うように私には短大に行くという義務があるから喫茶店の仕事は辞めますって話すと、待ってよ?ってママは真剣な表情になるんです。貴女は勉強なんかやろうとしてはいない?そうでしょ?貴女は面白い方へ引っ張られているだけなのおよ、喫茶の仕事への気持ちってそんな柔な思いだったの?キャロルはホンネを吐きます。父は周到なんです、ここで勤める限り来るでしょう、こういう仕事を認めていない人間なんです。それって貴女が打開出来ないの?父は、エリートがすべてを牛耳る世の中にあって、自分の生き方をそこに照準合わせる方法しか知らないし採らないんです。とにかく貴女には責任とってもらうしバイト代が無いことだけは承知してよね?こんな辞められ方、私は許さない。きっといつか貴女は思い知るわ!人生の中で私の言葉を噛み締める日が来る・・・。わかります、ママの暖かい心はずっと決して忘れません。