曹長は粉雪チラチラでも星が空に出ていることに感動~本当に根がロマンチックなのだ。しかし恋人はいない。大体みんなの相談を受けたりするだけで自分が恋にまっとうに向き合った経験そのものがない。中学校高校と一回ずつ、ファンレターを貰い嬉しかったがそれ以上のナニモノでもなく、しかしそれは保管している。物持ちはいい方だ。今回はその職場の教養の一月十五日分のだったかな・・・お母さんがよそ行きの服を着て・・・というくだり。じわ~~とくるものがあった。もぅ死語になりつつあるよそ行きという言葉。母親は昔そういう具合に特別なときの為の服をタンスの奥にしまっていたものだ。曹長は自分の母親を思い出す・・・卒業式も入学式もそしてクラス参観も同じだったかも・・・礼服を買うお金がきっとなかったのだ。貧しいけれど子供のこころは豊かだ。辛抱の中にはキラキラしたナニモノにも替え難いぬくもりがあって、それを知りうる者こそが栄えある清貧を獲得した者達だろう。ほなあ曹長、碇定食お願いします。よそ行きの 服に着替えろ 俺曹長