サファイア・マン《面白い男編》〔65〕母にとっての父・・・すなわち夫ですが母にとっては相当の格下に映っていたのは事実です。しかしそのこころ根の横着さは意外な所で尾を引く、意外なところで母を追い込む。それならこの時、弟が生まれたときに率先してみんなと和合する習慣を母に付けさせるとか、示唆することも可能だったかも?ってみんなも思うでしょう。これも実験だったんです。まず母は従来から清潔に拘る性癖。階下の人間のみならず不潔がダメだった・・・こういう細かい点も書かないとみんなに理解は出来ないでしょうし、矢上神社の横ということもあって、悪ガキたちもよくキャロルを訪れていたんですが母はいないのよ~とかスルーするんです。なんでやねん?いるやんか!って思って悪ガキを追い駆けたこともあるんですが子供の直感でわかるんですね。俺達のような青ばな垂らした連中なんか用はない!ってことさ~口には出して言いませんがみんな近隣の子供たちが抱いた感触はお高く止まっていて嫌だなっていう感想でしょうが実は根本が違うんです。母は常に脇田大佐を思っていたし、戦後も忘れたことがなかった。兄のような人が現れれば完全な結婚だったのに・・・と自分に静粛を入れ続けた女性だったといえます。