ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔121〕弟が生まれてみんなと合流するいい機会訪れていてその折衝矢面に立つはずのキャロルにも独特の志向が生まれてきます。第一学校の成績がいいと何が善戦なわけ?おかしいし奇妙な感じ・・・。両親とも学校の成績はまあまあ良くて教員になって家庭持って何ゆえここまで離反している?って。何か秘密のトリックがあるに違いない。しかも母は一女性だ。自分のセオリーがあるはずで、その母にいきなり階下の人々と仲良くしましょう!それに赤ちゃんも抱かせてあげましょうよ!は中々言い出しにくい。母には生まれたときから運命の法則に加担の義務あったとすれば?そこまで考えてキャロルは母を容認しました。頭がいいもの同士でもどうしても譲れない戦後背景はあったろうし、キャロル全くこの白洲次郎さんを知らなかったというのも戦後マジックで、本を読まなかった母も恐らく知らなかっただろうと。妻である正子さんは永く生きた分有名ですが新聞拒否の母にこの白洲次郎は存外ではなかったか?と。母は美智子妃殿下のご成婚映像のときには手を叩いて喜びあのパレードが映るたびに深夜までテレビで観ていた。母にはこの光景が何より嬉しかったし戦後の新時代の幕開けこそが浩の宮さまの御誕生ではなかったかと。