夜中メンテナンスが入ったのだろう。このジーっという音でおれは目が覚める。キャロルが夜勤でいない・・・それで、ずっとこの音では俺もやりきれずにキャロルのいないリビングを覗く。次女は素早くフォックスシネマに切り替える。俺の娘なのに俺を徹底的に嫌うこの次女が異質だと俺はずっと思って来た・・・。しかし今回息子達の帰省でわかったことがあるのだ。俺の子供達・・・、俺の金銭感覚は尊敬していても俺と一線を画するという断固たる姿勢だ。これには実は俺は寂しかった。とうとう新人類の台頭だと思ったし、八方美人ならぬ十六方美人のキャロルの時代幕開けだったからだ。デルスカイしておこう。十六方美人だ。