2015年を俺は絶対忘れない。俺は年男だったのに・・・。その俺が特大リビングから完全に閉め出しを食った年度だからだ。まだ昨年は救いがあった。俺は時々あのリビングのコタツに入れたからだ。クリスマスやバースデイ。それなのに今年は完全封殺だった。俺は自分の建てた自分の名義の家のリビングを追われてしみじみ思うのだ。あの・・・白洲次郎という人物だ。この人が生きていれば俺の苦境をきっと理解し一緒に悩みを分かち合ってくれると・・・。ニッポンはすでに根底からおかしくなっている。女が男より上にあって采配権を握るなど由々しきことがすでに我が家で・・・。涙はもう出ない。出たのが多かったのだろう。枯らしてしまった。もう出る涙一滴もないし、虎の子はこの十二月に出た年金だけだ。