サファイア・マン《面白い男編》〔60〕成績を落とすということには教師への反発でもあったのです。そこまで落ちてキャロルは冷静になるけれどわからなかった数学の解明には及んではいません。相変わらず三年の中体連まではヤシカに入りたい自分と葛藤していたのです。バレーボールはキャロルの無二の親友だったのです。父は転校を心底悩んでいました。忘れる前に後続の法則をいっときましょう。自分が掘った墓穴に自分が落ち込むとすればこうは言えないだろうか?人生は年輪のように円形を辿っていると。この辺での年輪思考への想いが後年キャロルを支えたし、加減を知るということも含まれています。丸く描けば人との衝突もない。父はともかく母は心配な面持ちで事の推移を見守っていたという家族状況でした。キャロルは数学が或いは生物が、化学が自分の人生を貶めてしまうなど絶対に思わないものの、人生の序盤でここまで親を苦しめたという一点で親不孝者でしょう。おとついですがキャロルはファミリーマートで、処分品になったウルトラ食堂というカップ麺を購入。それを食べたあとに綺麗に洗って飾っていたら、やぶしが今朝、カップ麺安かった!!って二個買って来てくれたんです。彼も父と同様に勘違い凄い。つまりキャロル食べたくて購入じゃなかったんです。