ルビー・ウーマン《黎明編》〔116〕脇田大佐、まさかの開戦前夜の俺達の登板、しかも番号札、116だぞ?恐れ大きくもキンチョウします。ああ、もうこの七日あたりはハワイの海へ近付いていたことだろう。はい、こんな結果がわかっていれば俺達は回避した。そうなのか?俺も同じではあるがな・・・。こんな小さな国ニッポンがあれだけの不遜な開戦を起こしたということ自体、様々論戦分かれるところだが、脇田大佐はいかなる結論に及ぶかな?俺は家族に迷惑をかけたことしか、頭に浮かびません。妻や子供達に辛い思いをさせた・・・それだけがこころ残りです。そうか?脇田大佐は今でいうところのイクメンだったんだな?もちろんそうです。男が外で精一杯の仕事やり遂げるためには妻の犠牲、貢献、内助の功、こういったものが反映されて初めて男の仕事も浮かばれる・・・。俺は違うぞ?脇田大佐の考え方とは違う、そういう思いはわからないでもない、しかしお前のグランドーター、自分の使命を知っているぞ?は、はい。お前が脱皮しない限りにおいて、ニッポンの沖縄問題も尾を引くしすべてが一枚岩なのだ。わ、わかりました。俺は死んでも位は上がらない元帥まで上り詰めた男なんだ。わ、わかります!