町内の集金は五百円で、町費は月に五百円。その集金の当番が我が家に回ってきて、玄関にその町内の班の大学ノートが置いてある。それなのにキャロルはシカトだ。ま、まさか、俺様に集金をさせるハラでいるのではないのか?立腹ものだ。九軒もの家を回って五百円回収は中々この冬、難儀な仕事で俺様はやりたくない。そして今朝は回覧板もくる。それなのにあいつはこれを無視だ。・・わ、わかったぞ~あいつは日曜日、五時から十時までバイトなのだ。それをいいことに日曜日にいつも集金する現況をすり替えているのだ。自分は夕方から勤務なのよ?あなたがやるべきでしょ?って。本当にあいつ程あざといニンゲンはこの地球上にはいない。ほとほと俺は結婚した自分の勇気に平伏すし、なぜ、そういった状況に追い込まれていったのか、思い起こせばまじで腹が立ってくるのだ。現況と状況のおいそれとはいかない闇の立件になる。