サファイア・マン《緻密な男編》〔57〕もうひとつ行けない理由がありました。告白を同じクラスだった男の子にしていたことです。それは手紙をキャロルが転校して学校を去ったあとに親友に預けて、机の中に放課後入れて相手の反応を待っていた経緯があったのです。あの日は尋常ではありませんでした。キャロルは手紙にイエスタデイのスペルを彼がイエアスタデイと間違って答案のあちこちに書いたことをリテラシーに表現しながら手紙にしたためたのです。YESかYEASかを彼は相当に悩み結果的に彼は正しい方を答案に。しかし将来医師になるだけのことはあるわ!?って今更ながら思いますし、その日の放課後、友人との連絡を一体どうやってしていたかが、我輩気になるところです。まだ、持って帰ってない!ええ?まだ、手紙あるの?同日放課後のことです。まだ、鞄があるからこれから見るわよ、きっと。本当に?キャロルは鞄に入れることも視野に入れますが、親友にそこまでの危険を負わせられません。机の中に教科書は?もちろんまだある・・・こういったやりとり、なんで出来たの?彼女が固定電話で、逐一、自宅にいるキャロルに報告していたとなると涙ぐましいオコナイで、自分を責めます。また来週まで続きは待っててね?