ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔110〕キャロルは諫早駅前ターミナルでバスを降りて永昌東町を散策します。この辺で何かアルバイトの募集の貼り紙があるに違いない・・・と。キャロルにはこうしていつも示唆があり、ボンガドーアズマヤというケーキショップの前で立ち止まります。なんて可愛いお店なの??ケーキやさんでもいいし、特別に音楽関連でなくてもいいや・・・そのあとに道は開ける暗示をもらっていたのです。少しいくと開店したばかりの喫茶店の前にいる自分に気が付きます。喫茶、バンブー・・・どうもこのニッポン語がわかりません。しかし募集をしているのです。お昼は喫茶店で夜はスナックに替わるようで喫茶を募集しているのです。キャロルは面接にあたって、まだ、履歴書さえ、準備していない自分に幾分引きますが、当たって砕けろの精神でまず入店してみることにしたのです。カウンターとボックス二席。こじんまりしていて木目の匂いがするのです。キャロルはカウンターに陣取ります。コーヒーを注文してママと話してみることにするのです。まるで、北欧の女性のような顔立ちのママの色の白さ・・息を呑んでしまいます。気が強いことが一目瞭然でわかります。若干迷いは生じますが、このカウンターで出会いがあるとの示唆があるのです。