オーナーは酒屋さんの家で育ち、それこそお酒や焼酎に詳しくてその知識に恐れ入る。そんなオーナーが経営するコンビニは三軒目、経営二十年通過の実力者で、そういうオーナーは赤霧島を薦めてきた。ひとり1本限定。こういう限定掛かると逆に買いたくなっちゃうし、ルビー色っていう標榜にキャロルは示唆をもらう。それを買うと店長が旦那のために買うのね?しおらしかやかね~ってレジの向こうからキャロルをひやかしてきた。全然違うとも言い切れない。やつは昨今焼酎の方が体に合うと、堂々発言していたのである。キャロルは焼酎はどうも苦手。それでもおバイト代が消えないうちにやつを喜ばせることにした。これも戦略内なのだ。男は酒と恋に弱い。全部の財産を失ったあの鑑定人のような恋こそが人生を色どるホンモノの恋だ。しかしおいそれとは賛同出来ない。あれからどうなっていったのか、日々の暮らしは??古老の男の復讐劇を是非観てみたいものだ。