実際の社会では中々打たせ水のようなものがなく、会社に入ればおのずと派閥だ。これを背にしていてはとても生きてはいけない。銀行とはそういう場所だった。女性の自立も名ばかりで、本当に出来る女性は銀行には残らない。もしもしっかり残ったならそれは周囲の努力の賜物だろう。女性達は、会社にいるニンゲンたちよりもいわゆる家庭にいる女性達のほうが優れると俺は見ている。何しろ御国を背負う次世代チャイルド、すなわち大人を製造し改良しているのだ。専業主婦は長時間、その子育て任務に取り組む。しかしここからがもうマチガイで、男一匹で子育てをしている勇士、昨今は多い。ひとつだけの概念では生き延びることは難しい。多角的シェードを持たねば・・・・この眩しい未来がキャロルによって引き寄せられたときに、太刀打ちは出来まい。