ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔109〕キャロルにとっての恩人であり恩師は父です。この父親を冒涜するような発言者はいくら宗教幹部とはいえ落ち武者でしょう。こころをゼロにして再スタートを切らなければいけません。父はどんなに卓越した宗教的概念を修得しようとも他者に対して傲慢になったり便宜を図ろうとはしませんでした。今のニッポンの闇の構図の暗礁にあるのは宗教の暴走にあるでしょう。こういった暴徒は、みずからが気が付くことが求められるし、キャロルは彼女が謝罪しない限り、シースルーします。父を罵倒できるその時点で、すでに宗教者の鎧を被った暴徒でしかなく逆に覚醒させられたのです。自分を人生という時間と空間の域に於いて達成させたり成就さすのは、他力本願の力も必要なのでは?との思い。この南無阿弥陀仏の中で最も好きな言葉は無という文字ですが、その次に好きな文字・・・これが南なんですね。何ゆえに南??って。キャロルはもう一回あの桜島を訪ねたいそういう思いに駆られるんです。誰もが故郷を持っているというのに、母を里帰りさせることの出来なかった桜島。親は子供に精一杯のことをしてあげて、それでもキャロルと弟は落ち零れ、親孝行の一文字も奪取出来なかった。もしも黄泉の国が本当にあるのなら両親はキャロルのモノカキを漏らさず、見てくれているのでしょうか。