子供がいても全く愛のない女性もいるし、子供を育てたことのない女性が愛を一杯こころに育むこともある。思い違いや妄想を持たないことだ。キャロルは生まれてずっとこの国の女性がなんか、おかしいなあ?何か隠しているのでは?とそう思って来た。それは自分の誇りとかそういうものなら嬉しいが違うのだ・・・。矛盾そのものを隠してきていた。だからわかりにくかった。伯母がキャロルに手渡したものはなんと・・・手取天満の勝札。叶うとある。なんでこんなものをキャロルに?ってそう思ったが今わかったのだ。どうしようもない自分の感情を女性は分析したりが大の苦手。いつも押し殺しているからなのだ。この伯母も実際矛盾だらけだった。女性の進歩を話したかと思えば、主人の影で男を立てる女を誉め讃えた。一体あなたの主張の根本は何??とキャロルは何回もこころの中で尋ねたが、あるときに、この手取天満の札なのだ。しかも勝札。伯母は遺産をキャロルに残さない替わりにその遺産の何倍も価値あるこの札を手渡した。そこを思うとほろ苦いのだ。