ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔104〕このコーナーが天才引き上げコーナーに転進し数々の難局に立ち向かう芸術家たちが絶対に諦めることなく、自分の仕事に邁進出来るのなら転進の価値があったということ、マイッカまで到達するってことは並々ならぬ努力の結晶で、人生五十年って豪語した天下人のセリフもここで、こう書き換えよう。本当に人生が見えてくるのは、仕事を始めて五十年経過する頃だろう・・・と。キャロルが初めて短歌を投稿して掲載されたのが中学二年。十四歳だ。それから本を出したときにも長崎新聞が掲載してくれて、それは2009年、七月六日。五十三歳になる直前。こんなに恵まれた人間はいまい。十四歳に五十年をたすっていうと六十四歳!!これくらいになるまで、キャロルは辛抱して自身の開花を待つんだなあって嬉しくなるんだ。今日とか明日の自分ではなく長いスパンで己を見つめることも大事なんだ。早いうちにデビューした人々の顔見てごらん?精神的に相当のきつさを背負い、顔面にも沈鬱な何かが・・・。早くデビューすることが必ずしもベストか?っていうとキャロルは自信を持ってノーと言える。我々は野球選手じゃないからね、人生のすべてを自身で経験し大きな多角的な眼力をつけて現実の世界に挑むのも乙なものなのだ。