いじめに負けない人生論では様々な場合を想定して、どんな場合もそれなりの難解を極めていてヒトコトでは解決出来ない何かを抱えているんだね・・・。それで、ようやくキャロルは自分がいかに恵まれた位置を獲得しているかを改めて知るんだ。自分の悩みはたいしたことなくて、シゲコは亡くなっても毎月十五万はある。しかも家土地。家土地に至っては和田家の分も・・・。しかし欲張りには決してならないんだ。将来は自分の家を売り払うことも考えている。シゲコはそれを許してくれているんだ。長崎に来て嬉しい反面、彼はとても辛いこともあった。あの銀行定年前の2年間だ。その定年後も決して彼の場合、素晴らしい仕事をして成果上げたにも関わらず、パチンコ屋もケーキ屋も解雇される。なんだかそれはないぞ!目に余るものの、キャロル冷静に見ていたんだ・・・。つまり大久保彦左衛門は現実社会では疎ましがられて、創業一族にやがて駆逐されるっていう証し。キャロルはノンフィクションライターだから逐一書いている・・・。そこで見えるのは可視光老後を迎えるために今銀行員に向けて言う言葉・・・。賢いと逆に駆逐されるから可視光となる出向先を見つけないといけないってことなんだ。創業者一族っておおかた贅沢が衣なんだね。