サファイア・マン《かけがえのない男編》〔44〕マーガレットというブティックでキャロルはホワイトのワンピース、背中がかなり開くものを購入します。パーティが増えてきて、これまで来ていたようなダンパに着ていくようなワンピースでは見劣りがしたからとホステス達から苦情も出ていたのです。長崎のトップと言われるクラブにあゆみちゃんの格好はそぐわない!との指摘で確かに先輩が怖いのもありました。当時、キャロルの通った長崎外国語短大が泉町にあったことで、ダンスパーティに行くために中園町のジョイフルサンでワンピースを購入したのをそのクラブでしょっちゅう、着ていたのですが、もう我慢も限界だったのでしょう。ナンバーワンの女性はプラチナ仕立ての帯を買わない?と毎月五千円分割でいいわよ?と持ちかけてきます。その時に衝動的にプラチナ・・・に反応してしまいます。着物を着てみたいな!との想いが爆発するんですね。着物の方はどこで買ったか覚えていませんがその後に調達します。それは一着きり。これからの物語で出て来るのですが手元にはありません。毎月五千円で十回払い。この支払いはお給料日のロッカー室内でやり取りされ、その度にキャロルはドキドキするんですね。ナンバーワン!!自分が後生、生涯なれないことが明白だったからです。ナンバーツーにその後、一回だけなるんですが、それもマグレでした。