ニンゲン、誰しも調子の良くないときもあり、そういうときは、快音を耳で想像する。そうすれば、こころが和らぎ気持ちに余裕が出てくる。音というのは不思議な効果があるのだ。俺が最も快音に感じるのは小鳥達のさえずりで、ご飯が少しでも余ったら俺はガーデンにばらまく。そうすると、小鳥達の連絡網があるのか、直に小鳥達が集まりその数も増えていき、ご飯粒もやがて無くなる。俺は自然を深く愛する。俺を育てたあの北山ダムを今でも思い出すのだ。どんなに時代が推移しうつろいを見せても、人間と自然が共有しあった時間が永遠なのをみんなもいつか、気に留めるに違いない。キャロルにとっての快音はあのスロットのジャグラーで、ゴーゴーチャンスの文字にぴかっと電光が付く前に発する音、ガキャという音だそうだ。