ルビー・ウーマン《復讐の館編》〔94〕かんこ鳥が鳴くなんて、滅多にないこの店で、昨日はそれが鳴いたこと、ほとんど客がいませんでした。これは面白い相克図案。つまりあの店で閑古鳥なんか、鳴くはずないっていう大衆の思い込みが崩されて、リセットされる。つまり自分達だけではなかったんだ、あんな有名店でも鳴くんだな・・・っていうなんともいえない相乗感、自分達にもチャンスがあるのでは?と普段では及びもしない卓越した闘争心に包まれて、ここでアイデア奮発しなければなりません。半径500メートル以内にライバルはいます。ここなら、麺王、一麺亭、牛右衛門、びっくりドンキー、ガスト、セブンイレブン、デイリー、ローソン、ファミリーマートマクドナルド、一心亭、8609レストラン、はま寿司、老拳、ピザクルサどれも気になる強豪です。自分の周囲から始めようとキャロルは深夜の近まるマックを訪ねます。アルバイト募集!時間帯明記です。この駐車場の有り難さなんですよね。百円ホットティーで送迎予定時間まで寛ぐことが出来ました。駐車させてもらえている安堵感がまた来たい気持ちに繋がります。ひとつのセットポジションなんですね~半径一キロとしてもいいでしょう。それよりももっと極論を言うなら、浜の町アーケードにかつて階段で地下に下っていく魚座というお店があって、今は庄屋や牛右衛門になってるスポット。飲食業のきらびやかさを魚座は持っていた・・・・あれほどにワクワクさせたのが、単なる青春時代の一若者のインスピレーションだったとはどうしても思えないのです。