地味な俺が今つくずく思うのは、あのとき断らなければ良かった・・・とそう思う宇部支店長時代きた、仲人の話。すぐに断ったのはみんなの前で話したりが実は苦手・・・。そういう晴れの舞台ではつねに、万歳三唱と乾杯の音頭、それが俺の定番だった。今つくずく思うのは、半年以上、遠ざかっている飲酒についてで、お正月に一杯、その前、地元の敬老会で少し頂いたのみ。そういう酒を断った自分に蘇るのは、休日昼間から飲んでいた先輩や後輩の行く末についてで、俺に見合いを何回も薦めた上司も、主人公であるはずの俺や先方が到着したときにはいつも片手にグラス持っていた。昼間からビールを飲む人間は今振り返ると、全員五十代で亡くなっているという驚愕の事実なのだ。しかしあくまでも俺の経験上の話、あしからず。