ルビー・ウーマン《黎明編》〔82〕いよいよ四月から始る新学期が幕をあけてみんなが新しい喜びと新しい懸念に立ち向かう、そういった複雑な時期を迎えているな?いわゆる五月病ですね?これはアメリカやヨーロッパ、韓国にもあるのでしょうか?いいこというな、脇田大佐同様俺も考えた、ニッポン特有のものなら論議にする価値はある、脇田大佐はこういう挫折を通過しなかったのでは?いいえ、俺なりにありました。そうか、あの経歴を見る限り、迷いなど垣間見えないが、深刻な五月病に罹った時期があったとは意外だな。俺は今思うんです、やっぱり海軍で良かったと。ほう・・・それはあの霜月がナガサキで建造されたから?もちろんそれもありますが、陸軍に比べて、海軍は伝統を温存することに成功した、それが俺にとっての幸運でした。俺もそこは同感だ、金曜日にはカレーを頂く、そういった慣わしが容子の耳にも新鮮かつ戦略的に聞こえる。そうです、ペンネと揚巻を使ったカレードリア、これなんか、面白いとそう思っています。先週金曜日、ダイソーペンネを見つけ家に帰って早速茹でて、まずケチャップとあえた。そして次はカレーのルーと絡ませる。それであいつは、思い出したようです。海軍とカレーが切っても切れない関係にあることを・・・。正しく食という文化が戦争を鎮圧するんだな?あいつならそれも視野内だし、やりかねないでしょう。ゴーゴーキャロルだな?ボラジャ~