サファイア・マン《面白い男編》〔25〕銀行員になったばかりのシゲコの昔話にキャロルは頭をご~んとこずかれてしまいます。シゲコがマジメ一筋の行員ではなく、仕事が終わってすぐ、キャバレー通いに明け暮れた時代もあったと聴き、驚きます。月世界?とかいう名称も出てきます。昔は、大スターが来ると、夜はキャバレーでショーが開催されたが、今はそのキャバレーが姿を消した・・・。だから今夜東京に帰るんじゃないかなあ?これはシゲコの予想。演歌が大好きでその門下生の山本譲二さんが大村競艇にゲストで招かれてその看板に強く反応。今もサブちゃんの大ファンだからです。ヒット曲の中でも好きなものが一杯あって、その北島さんの門下生の長崎訪問におおおっとなるし、大村競艇もこんな大物を呼べるとは見直したなあ~っていう話からです。42歳まで独身だったシゲコにとっての盆と正月恒例は兄の家にお世話になっている唐津の実父を慰問してオコズカイをあげること、そして、甥っ子や姪っ子にお年玉を配る、花火代を配るのは慣わし。それでも時間を持て余し兄弟で出かけるのは唐津ボ-ト。堅物のシゲコだと思い違いをしてはなりません。キャロルも危うく間違うところだった。彼はお正月を、お盆を、このボートと寅さんの映画でなんとか時間と向き合い、有意義さを保ったというから人生はわかりません。そうです、独身貴族のシゲコは家族の愛に飢えていた・・・という鑑定です。40代にシゲコがなる前、実父の面前まで連れて行き、手を握らせた女性もいたらしく、恋多き男性だったかも?思い込みや勘違いをこの際です。捨ててしまいましょう。