長崎出身のキャロルが最初のアパートでお隣の人とおしゃべりして、その人が長崎人とわかって感動!今度行ったら訪ねようと思っています。老境の男性でホームレスのときに三日三晩食わずに、倒れていたときに運ばれたそうで、この国のシステムにとても感謝をしていて、月一回のお風呂に行くのを、人生のこころの糧だと話してくれます。歩いて10分の場所に極楽湯がありました。もちろんアパートに風呂はありましたが、炊くのも週一。ふだんはシャワーだと・・・。生活保護のお金からわずかの貯金分を割り出していて、その姿は清貧そのもので感心したのです。その彼に下地のダイソーの場所を聞き出し歩いていきます。地図を描いてくれて助かります。帰りちょっと探索する積りが全然別の方向に・・・。歩いても歩いてもたんぼと水田。人影さえ見えない。困ったなあ~これはいわゆる農道のようだ・・・やっと、30分くらい歩いて人影が見えます。よ、よかった。ニンゲンの影で・・・・。すると、その老婆は、あなたが言う極楽湯まではまだ、30分はかかりますよと。げんなりしました。そしてタクシーを呼ぶお金さえない自分が悲しくなった。キャロルは方角をしっかり教えてもらえたことに感謝します。今度豊橋に行ったら、隣人の彼にカステラを届けないと。そしてあの農道を車でゆっくり走ってみたい。人生で無駄なことはイチメートルもないっていうことを証明したあの孤立感・・・そこで出逢った女性の道案内。ようやく極楽湯が見えて来たときには歓喜にむせびました。