サファイア・マン《面白い男編》〔22〕無料通話が4000円超余っててドコモIDがなくなりメール機能のはずれたキャロルは携帯電話の通話・・・これにおのずと興味を示すようになったのは言えます。MからSにしたのは間違いだったかも?って昨日じんわり思ったりもして、あの手芸の達人にかけてみたのです。そういう律儀な大富豪は携帯を持っていない。固定にかけると結構電話代かさむので手短かに話したんです。父が亡くなったこと、そして密葬だったこと。彼女は父の死を知りませんでした。来週だったらいいわよ、是非遊びに来て?と誘ってくれて嬉しかったです。今日は実はブリックホールに近所のお友達といくのよ♪と楽しそうでした。キャロルはこの手芸の達人をこれからのトップアドバイザーとしてこころに描いていたのです。他に何人かいますが肝心なのは、この女性の母がタヤの妹の娘を育ての親としていることでした。キャロルが手掛けるタヤ兄弟姉妹の一代記、そういった経緯を知らないままでいいものは書けない。なぜこの女性はこうまでも伯母に対して尽くしてくれたのか?その感謝の気持ちもある・・・。光源寺のお墓にも一ヶ月に一回参って花を添えてくれている話にキャロルは茫然としてしまうし、是非この水曜日のコンタクト時には、色々大事な話を聴けるかなあって今からワクワクしているんです。フリーマーケットにも詳しくて皿を見る眼識にも優れる彼女。人生では何を優先しなければいけないのか?メモ帳持参で伺い、今度はフリーライターの西嶌キャロルであることを話そうと思うのです。