サファイア・マン《かけがえのない男編》〔21〕しかもあんどーなつの男性の顔だけでも覚えていたらいいのですが、何しろ、まだ、全部で10日も満たないくらいしか働いていない。それなのにこの惨事。娘はローソン歴三年ありますから、おっかしいじゃん!って息巻くんですよ、これはいじめじゃない?辞めさせたいのかもしれんねアンタを・・・。そんな馬鹿な・・・。キャロルも慟哭で泡を吹きそうになります。まず娘が言うのは、もっと別のことに拘ればいいのにね?そのローソンって。母キャロルを擁護してくれるのは嬉しいことですがこう言います。あの募金箱、あれは店に落ちている小銭があったら、入れたりしてたからそんなに過敏にならなくてもいいって言うんだ。でもパンの個数が合わないっていうことで、仲間から突き上げられているんだよ?って話すと、アンタみたいなわざとらしいオバアチャンがコンビニを狙ったのがまず間違いだったかもね?って。そっか~。全然顔覚えてないの?うん!顔がわかればお釣り渡せるけどそこが難儀だよね~もう辞めちゃえば?って娘言うかと思うと意外な言葉を吐くんです。これはね、アンタはどんなことがあってもそのローソン辞めちゃいけない、なんか臭うんだよね~だてにローソンにアタシも勤めてなかったっていう勘がピクピク動くんだ・・・。そっかあ~アンタもたまにはいいこと言うじゃんって娘の言うことにも一理あるかなあって。これはかけがえのない男到来に違いない!!ってキャロルは次には叫びました。あんどーなつを買いに来る男にかたっぱしに声を掛ければ解決だからです。