生きていれば義父は今日が誕生日だった。義父が92歳になるときに俺が後を追うように、四月で72歳。ちょうど、20歳あっちが上だった。しかもキャロルの伯母の三年忌がなんと俺の誕生日に・・・。キャロルにはテレパが義父から届いたそうだが俺にはない。気が付かないだけかもしれないが、キャロルを頼むよ、そして僕の息子のことをくれぐれもよろしく・・・そう言ってきているようにとれる。俺に実は嬉しいことがあった。キャロルと離婚かも・・・っていうときから7年近く連絡とってなかった兄から固定に電話があった。それで、お互いの近況を分かり合えたそのことが俺のこころを快活にする。義父は亡くなって、奇跡を呼ぶ男になっている。そのことが、マカ不思議なのだ。キャロルも自分の貯蓄のために動き出した。俺も賛成の豊橋在住。東海地方に入って、富士山に登る、スカイツリーに遊びにいく、そして人生を謳歌するのも俺の視野内なのだ。実は横浜で一泊の時に、俺は最初、東京鳩バスにキャロルを誘って断られている。俺は意外や意外、旅に金を使うことは嫌ではないのだ。