サファイア・マン《緻密な男編》〔12〕キャロルは一週間経過してこころが穏やかになっています。長女にもお詫びのメールを入れました。この寛容さは、相手が引き出してくれた賜物。これも消えてはならない美しいニッポン語・・・。彼女が誠心誠意謝ってきてくれていた。その想いが一週間して通じたのです。キャロルは長男への思いを昨夜三男に話しました。すると、俺がアパートまで見に行って確認してあげる!そんなに心配なら?って。一気に嬉しくなって、ちょうど春頃、自分からメール入れたんだよって三男が話すのです。俺の車を買わない??って。長男からはそんな車を買う余裕はないごめんって来たそうです。半年に一度くらいしか、兄弟が連絡を取らないなんて?ってキャロルも一気にがぶり寄りました。少なくとも、一ヶ月一回は確認取り合う、そういう兄弟でいてよね?って。でも・・・弟とのことで、人に子供らに色々言えない部分があって、このサファイア・マンでの昨日の一件。これは堪忍袋の緒を切らし、もうしばらくうちには、来ないでよね?って弟に厳しい言葉を突きつけています。人生をもう一回やり直すことが可能なのなら、あの場面。弟も猛攻しました。俺が、坂本竜馬の銅像まで、姉貴の子供を連れていくのが、なんでいけないんだ??って。キャロルは小学校五年になったばかりの次男についてを話しました。ただでさえやんちゃで行動派の彼が、毎日毎日自転車行脚では、心配だし、第一、あの自転車でトンネルの中で怪我でもしたら??とても容認出来ない。俺がついててそんな事故に遭うわけがない、姉貴は俺が信用出来ないだけだろ?