あれほど集めた記念硬貨・・・。見事になくなって、板垣退助の100円札、あれも10束ない。ここまでお金が無くなってきているのにキャロルは全然なのだ。ああ、あれ、板垣死すとも自由は死せずだからね?あいつ死なずって言ってたから・・・。俺が死んでも葬式しないそうだ。俺が亡くなっても直送だ!と直葬プランを明言した。どうやらキャロルは怒っているようなのだ。生命保険会社に三年勤める間、随分と、医療保険を勧められた。それなのに、あいつの成績の足しになれば?との温情なる精神が皆無だった。あいつが、首になったときは、鬼の首でも獲ったかのように、こころの隅で歓んだ。とばっちりはすぐにあった。まさかの胃癌発症である。県民共済でも入っていればまだ良かった。とにかく全部、あてがはずれた。人生の歯車が狂った。もしも俺の苦い経験を上手に汲み取る君達なら、そして家族があるなら、愛するのなら、掛け捨てでもいい。善は急げだ。パラノーマシゲコは何度でも繰り返す!結婚生活を安心して送るには、生命保険こそ不可欠だ。